12月になると多くの受験生は精神的に試される時期に入ります。

「過去問やっててなかなか点が伸びない…」

「このままの勉強方法を続けて大丈夫なのか…」

「志望校を変更したほうがいいかも…」

このような気持ちになってきます。

高3私立志望者の多くは11月〜12月の公募入試を受験します。そして公募入試で失敗してしまう人も多くいます。

そういう人は、経験上ほぼ間違いなくこのような気持ちになります。

そして、そんな人は大体こういう行動をとります。↓

はい、Youtubeです笑

最近はこうやって勉強方法や各科目の授業動画も見れる便利な時代になりましたよね。(私もYoutubeでゲーム動画やHow to系の動画をよく見ます。)

このような「〇〇すれば1ヶ月で〜」みたいな情報、普段なら胡散臭さがプンプンなので見向きもしないはずなんです。

でも、精神的に疲労している今だからこそこういう情報にすがってしまうのです。

なにがなんでも合格したい、だから有益そうなことはなんでも手を出す

というより、

今自分の置かれている状況から逃げ出したい、楽をしたい

という気持ちの方が強いと思います。

なんでこんなことやっちゃうんだろう、やっぱり子供はまだまだ精神的に未熟だからさ…と思ったとき、ふとあるキャッチコピーがフラッシュバックしてきました。

「水を飲むだけで体重10kg減!」

新聞広告に載ってたキャッチコピーです。

そうです。ダイエットです。

ダイエット関係の情報って本当にこういう「〇〇するだけで〜」系の情報が多いですし、生徒・保護者のみなさんも一度は見たことある、あるいは試してみたことがあるのではないでしょうか?

私も社会人になってから2年で20kg増加、95kgまで太っていた時期があって、大学時代の友人に「カメックスみたいな体」と言われたこともあります笑

参考に…

ダイエットに関する知識って結構みんな持ってると思うんです。

消費カロリーを大まかに把握して、摂取カロリーの見直す。できれば運動もできればなおよし!

でも、太った原因は今まで食生活が乱れていたり、運動もせずに過ごしてきたのに、それを全て変えることって大変ですよね。たとえできても1週間で挫折してしまったり、続かないことが多いわけです。

だから、「〇〇するだけで〜」系の悪魔の囁きに惑わされて本を買ったり、セミナーに行ったり…

大人になっても甘い誘惑には負けてしまう、そういう意味では大人も子供も同じだなと感じました。

でも、世の中には受験勉強を最後までやり遂げて成果を出す人、ダイエットをしっかり続けて目標を達成する人がいます。

その違いはなんなんだろう?と最近よく考えています。

現在地点を冷静に評価し、最後まで真っ直ぐ走り続ける気持ちの強さなんだと思います。「最後まで」というのが重要です。

時間をかけて蓄えた脂肪が1週間でなくなるはずはないし、昨日まで10点しかとれないものが1週間で80点とれることはないのです。

なのに

すぐに大きな成果がでないと自分には勉強は向いてないとか能力のない人間だとか決めつける。

本当は成果がじわじわと出ているのに理想が高すぎるから目の前のことが冷静に見えなくなっている。

だから、このまま続ければちゃんと目標を達成できるのにやめてしまったり方向転換してしまい、やっぱり結果がでない…

今、勉強がしんどい人は振り返ってみてほしい。

そもそもスタート地点の自分はどんな学力だった?

学校の定期試験でも平均点とれるかどうか…

科目によっては赤点すれすれのときも…

模試で偏差値30〜40

自分の「今の学力」では到底受からないけど、なにがなんでも「この学校に行きたい」と思って受験勉強をスタートさせたはず。

来年の2月の一般入試に照準を合わせて勉強の計画を立てて、コツコツと積み上げて、

最初は勉強時間の割に成果がでなくて辛いけど、それでも続けてきて

徐々に成果が実感できるようになってきた

ようやく過去問を使って勉強できるレベルまで成長してきた

なのに

11月の推薦入試で結果が出なかったからもうダメかもしれない…

まだ本番は2ヶ月先なのに、ここで気持ちが折れてしまう

冷静に振り返ってみてほしい。

勉強を始めたときから今までの自分は、かなり遠くまで走ってきたはず

時間はまだあるからもっと遠くまで走れる

絶対に最後まで真っ直ぐ走り続けてほしい。

と生徒に言いつつ、自分にも言い聞かせています。

日々精進

投稿者 塾長 平野

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